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哲学2019 第二回 第一回「花惑い」のコメント返し

哲学2019年 第一回小レポ コメント
2019年4月15日

蟲師』(漆原友紀原作、長濵博史監督 2005・2014)「花惑い」より
作品:桜の精のような女性の延命のため、旅人の命を奪う一族の物語。

課題:作品等について、自分の関心(とのつながり)、感想、質問、要望等、短く記入してみてください。100字程度。
入力できなかった人は、課題をプリントアウトして、手書きでコメント作成して提出したら、多少ハンデをつけて評価します。

感想:「美」や「愛」に生きるのは理解できる→「作品の力」もあるかも。ニュース報道だったら?
一族に共感する人/不可解な人があるようです。

Q:一族の行動は、倫理・人間性に反するのか?
共感、あるいは理解できる⇒人や文化それぞれの感覚・価値 (文化)相対主義構成主義、主観主義など
反する・犯罪で言語道断⇒人間として本質的な倫理がある 本質主義、(価値・美)実在論
⇒関連して、「世界に本質が存在しないことが世界の本質である」なんて命題について、あなたはどう思いますか?
「倫理」、「文化」について、それぞれ深く検討する機会が授業の予定にあります。お楽しみに。

Q:哲学の視点は、有用性があるのか?
⇒どうでしょう? これは本日のテーマです。「有用性」ということから分析してみよう。

Q:哲学の視点・問題は、「些細なこと」にこだわっているのか?
⇒逆に、「大げさなこと」過ぎるかなとも思っていました。確かに、日常の生活感覚からすると何も気にする切迫性がないことかも。私の感覚がズレているのかもしれないのでお互いに注意が必要。
さしあたり、「ルール」の問題と「プレイ」の問題の区別をして、「問題」について整理してみましょう。

感想:一族は彼らなりに「幸福」のよう。長く生きるのが「幸福」とも思えない。
子孫を残すことが幸せなのだろうか?
「恋愛」や「友情」、「結婚」「人生」「幸福」「正義」など、身近な人同士でも案外、かけ離れた概念で生活しているかも。。なんだか恐いような気もしますね。哲学の視点、哲学の有用性とも関連するところかと思います。

Q:「蟲師」って何者?
もちろん、創作の設定ですが、だいたい「世界の不思議な現象、とくにトラブルに対して、原因や対処法を研究したり、治療実践したりすることを仕事にしている人びと」というイメージです。
世界や人生のさまざまなトラブルに対して蟲師の目で内在的にアプローチすることで哲学的な問題を意識化できるので、この授業ではこの作品を手掛かりにしていきます。

作品への感想 いろいろ
好き嫌い、さまざまな解釈があって当然。自分の観方は大切にして、同時に、教員や友達の観方を参考に、自分の観方をより深めてみてください。

Q:アニメから哲学の問題に迫れるのか?
授業では、物語を一つの想像、思考実験として受け取り、これを手掛かりに哲学的問題や立場を構成して検討してみたいと考えています。
哲学的な問題に、専門用語だけによるのではなく、生活レベルの言葉、経験から迫ることができることが、メリットだと思います。哲学用語による概念化は、この授業の実習的な内容になりますし、私からも適宜情報提供します。

その他、作品の紹介、二ーチェ等の哲学者について、自分自身の問題等、印象的なコメントもありました。
参考文献等 資料やブログに載せるものもあるけど、話の流れや思いつきで紹介するものもあります。