blog2735

Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

2017-01-01から1年間の記事一覧

情報学方法論2017 哲学からの私の社会情報学

情報学方法論(情報社会学科 2年生向)2017 吉田寛 この講義では、「自らの研究について情報学の観点から講義」することになっています。 私は、すでに1,2年生向けの「人文社会情報学」関係の講義を多数持っているので、ここでは出身分野である「哲学」…

哲学2017 授業資料 「旅をする沼」「棘(おどろ)のみち」 社会と個人

哲学2017 授業資料 「旅をする沼」「棘(おどろ)のみち」 社会と個人 社会と個人というテーマに関して、「旅をする沼」では、日本的な共同体(われわれ)について考えた。<私>に対する、「鏡が淵」では2人称、「重い実」では3人称、そして「旅をする…

哲学2017 授業資料「重い実」 社会と個人

哲学2017 授業資料 「重い実」 社会と個人 前回は、スワンプマンと恋愛に関連付けて、自我と他者の関係について考えた。 今回は、功利主義的な問題圏で、3人称と1人称という、見方について考察しよう。 2015年、2016年の議論を引き継ぐので、資料、参考…

哲学2017 授業資料 「鏡が淵」「残り紅」 スワンプマンと恋愛

哲学2017 授業資料 「鏡が淵」「残り紅」 スワンプマンと恋愛 <私>=記憶、<私>=時間意識、<私>=遺伝子、身体と考えてきた。 今日は、「社会」について考える前に、<私>と私以外の者との関係を考えたい。 私以外の者として、第一に考えたいの…

【哲学2017】第11回 「スワンプマンと<私>2」 (『蟲師』 「海境より」) )

【哲学2017】第11回 「スワンプマンと<私>2」 (『蟲師』 「海境より」) <私>=記憶、<私>=時間意識、<私>=遺伝子といった可能性を考えてきた。 今日は、<私>=身体、というアイデアについて検討しよう。 「海境より」 このお話では、婚約…

【哲学2017】第十回 「スワンプマンと<私>」 (『蟲師』「沖つ宮」より)

【哲学2017】第十回 「スワンプマンと<私>」 (『蟲師』「沖つ宮」より) 第10回- <私>とは何か 「暁の蛇」から記憶=私というアイデア、そして、「露を吸う群」で<私>と時間について検討しました。「沖つ宮」で、<私>の同一性について検討しま…

【哲学2017】第九回 「<私>と時間」 (『蟲師』「露を吸う群れ」より)

【哲学2017】第九回 「<私>と時間」 (『蟲師』「露を吸う群れ」より) 第8回- <私>とは何か 先週、「暁の蛇」から記憶=私というアイデアを検討しました。<私>の同一性をめぐる「沖つ宮」の分析に進む前に、記憶と時間そして<私>をめぐって寄り…

【哲学2017】第八回 「<私>と記憶」 (『蟲師』「暁の蛇」より)

【哲学2017】第八回 「<私>と記憶」 (『蟲師』「暁の蛇」より) 第1回 物語から考える「花惑い」 第2回-3回 存在論と観念論「瞼の光」「草を踏む音」 閑話休題 物語から思想を読み取る「博士」 第4回-第7回 存在との向き合い方「風巻立つ」「緑の座」…

【哲学2017】第七回 「<私>と存在」 (『蟲師』「眇の魚」より)

【哲学2017】第七回 「<私>と存在」 (『蟲師』「眇の魚」より) 「存在」と「存在者」の区別を下敷きにして、認識による現象的世界あるいは観念論(『瞼の光』)、技術・行為による世界への関与・あるいは技術哲学(『風巻立つ』『緑の座』)、認識・…

【哲学2017】第六回 「技術と存在」について (『蟲師』「緑の座」より)

【哲学2017】第六回 「技術と存在」について (『蟲師』「緑の座」より) 先週は、技術との向き合い方、技術を使う人間などの観点から、「風巻立つ」を視聴しました。また、見る人の意識によって、現象が自然現象に見えたり、人の行為に見えたりすること…

【哲学2017】第五回 「技術と人間性」について (『蟲師』「風巻立つ」より)

【哲学2017】第五回 「技術と人間性」について (『蟲師』「風巻立つ」より) 連休前まで、「存在者」と「存在」、「現象」と「認識」について考えました。前回は、連休の挟間ということで閑話休題。キューブリックの「博士の異常な愛情」から思想を読み…

【哲学2017】第三回 「認識」について (『蟲師』「草を踏む音」より)

【哲学2017】第三回 「認識」について (『蟲師』「草を踏む音」より) 前回は「存在者」と「存在」について考えました。今日は、「現象」と「認識」について考えてみましょう。「現象」というのは現れということで、われわれに現れている世界のことです…

2017年度 吉田と吉田研(ゼミ)の紹介です

吉田と吉田研(J2735&J2729)紹介2017 教員 吉田寛(専門は哲学、思想、ガバナンス) もともとの専門は哲学、倫理学、思想史、情報倫理学。現在は、ガバナンスと情報社会の諸問題について、応用哲学・実践的にアプローチ。情報社会における人間性につい…

【哲学2017】第二回 「存在」について (『蟲師』「瞼の光」より)

【哲学2017】第二回 「存在」について (『蟲師』「瞼の光」より) ハイデッガー『存在と時間』  「存在」(作用:自己が世界に働きかけて意味を与えるor見い出す)と「存在者」(結果)の区別  「日常性」への堕落=大衆的な生・文化=「存在の忘却」…

【哲学2017】第一回 ガイダンス

【哲学2017】第一回 ガイダンス 2017年の「哲学」もこのブログを資料提示に使います。 2015-2016年度の「哲学」のコンテンツもこのブログで探せば出てきます。 「Blog2735」「哲学」とあとは適当なキーワードで検索してみてください。 私の自己紹介や作…

情報社会思想2016 公共圏・ガバナンス・ネットワークと情報社会

情報社会思想2016 公共圏・ガバナンス・ネットワークと情報社会 第15回 多数性 『人間の条件』(アーレント)、『公共性の構造転換』(ハーバーマス)、『再帰的近代』(ギデンズ)、『ガバナンスとは何か』(ベビア)、『ボランティア』(金子) きょう…

コミュニケーション論 1016 授業資料

コミュニケーション論 1016 授業資料 第13回 ⑨言語・コミュニケーション行為と社会的次元 2017年1月16日 吉田寛 流れ パート3:「コミュニケーション論の視座:日常性へ」 ① 対人配慮の言葉:日常の言語コミュニケーション。どのような対人配慮がなされ…