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Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

2014-01-01から1年間の記事一覧

Benjamin Britten and William Plomer’s “Curlew River”(ブリテンとポルマーの『隅田川』)

Benjamin Britten and William Plomer’s “Curlew River”, which is presented by Cal Performance in this November, is the play mixed with Japanese Noh ”Sumida Gawa” and English medieval mystery play. I enjoyed it as Western arrangement of Japan…

ゴダールの「悪魔への共感」(Godard's "Sympathy for the Devil")

I want to write just my feeling to Berekeley, America, Society of nowadays compared 68's. Godard's "Sympathy for the Devil" is very impressive. It is full of struggle in social problems. And these social problems are still in the world, wo…

サタヤジット・レイの「異邦人」(Satyajit Ray's "The Stranger")

Satyajit Ray's "The Stranger" will be suit very well to the last program of "the Brilliance of Satyajit Ray" in PFA this summer. I enjoyed beautiful landscapes, cultures, and many traditions of Bengal, the east region of india, in Ray's mo…

デレク・ジャーマンの「ブルー」(Derek Jarman's "Blue")

Derek Jarman's "Blue"(1993,UK) detaches us from world. The world beyond the screen is full of active diversity, and here we remain just in blue. In blue we feel the world as reality, as life full of confortables and unconfortables, and her…

「中道的国際化」  International House Berkeleyのアプローチより

8月の中旬にInternational House Berkeleyという寮に移り住みました。3月までここで生活です。 ここでは数百人の院生を中心とした留学生、やや少数のアメリカ人学生、よりマイノリティにはなりますが、ポスドク、私のような客員研究員などが住んでいて、国際…

「アイスバケツチャレンジ」の社会的意味論 (論争への批判的観点)

参加する側、拒否する側の双方の議論に懸念を感じたので、このブログはあまり時事問題は扱わないが、私の研究からひとこと記しておく。 ある観点から、参加する側の議論にも、拒否する側の議論にも、一定の慎重さと配慮を求めたい。 ただし、ALSへの支援状況…

「古来よりの日本語」(木村敏)について語ること

木村敏「「自然」について」(『第三文明』1976年:『自分ということ』筑摩学芸文庫2008に収録)では、「古来よりの日本語」、「日本人は」、「日本の庭園は」、といった言葉が多用されていて、「西洋では」「西洋文明の自然の理解」といった用法と対峙され…

「水着で街歩き 迷惑? 神戸・須磨」 社会問題記述の方法論

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140807-00000000-kobenext-l28 「水着で街歩き 迷惑? 神戸・須磨」神戸新聞NEXT 2014年8月7日(木)5時30分配信、藤村有希子 「須磨海岸」。たまたま目にとまったので読んでみるとその問題提示の仕方が興味深かった。あ…

『噂の女』(溝口健二、1954年) 近代化・ジェンダーの向こう側

UCバークレーの Pacific Film Archiveでは、6月-8月にかけて、日本映画の巨匠とされる溝口健二(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%9D%E5%8F%A3%E5%81%A5%E4%BA%8C)シリーズを上映している。 溝口作品を1946年の『歌麿をめぐる五人の女』から1954年の『…

ローカル・メディアの魅力と公共圏を支えることば

Barkeleyでは、当地で発行されている新聞やコミュニティラジオがたくさんある。 英語と当地の社会意識になじむことも考えて、できるだけ積極的に入手して毎日愛好している。 これが、大学の話題や自分の住んでいる地域の話題が満載で、とても面白いのだ。 新…

在外研修@UC Berkeley(2014-2015)に出ました

個人的な報告ですが、4月よりUC Berkeley(写真1)への一年間の在外研修に出ています。 これは勤務先である静岡大学のサバティカル制度(教員特別研修)によるものです。 6月下旬には家族がBerkeleyに滞在し、研究の傍ら、しばらく一緒に生活、観光を楽しみ…

『「思い出」をつなぐネットワーク』(昭和堂)の出版

2014年2月づけで『「思い出」をつなぐネットワーク ーー日本社会情報学会・災害情報支援チームの挑戦ーー 』(昭和堂)を、社会情報学会(SSI)の研究仲間である、柴田さん、服部さん、松本さんと共編著で上梓しました。 「ありえない大災害が起こってしまっ…

『危機と人間』、『アーレント』と『森の海』 2

映画「ハンナアーレント」を見た。東京最後の上映日、下高井戸の小さな映画館で、立ち見も出ようかというぐらいに、補助席が追加されたそのパイプイスで。雨にも関わらず、ひそやかにあつまって、狭い部屋のなかで、学生時代のように。「映画『ハンナ・アー…

『危機と人間』、『アーレント』と『森の海』 1

『情報学研究』という静大情報学部で発行する雑誌の中で、「誌上シンポジウム 危機と人間」という企画に、「危機の時代とリアリティに基づく言葉」というエッセーを寄稿した。その後、このテーマに関連して、映画『ハンナ・アーレント』(マルガレーテ・フォ…