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Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大学の理念と大学評価について

大学にとって、理念は大事なものだと思う。大学は知的に創造的な活動の場である。そして、それは、創造的な場である以上、外的な既存の指標では本来評価不可能な価値を多く秘めているものだ。まずは、本質論からいこう。大学とは、本来は、まずどのような知…

来年度の全学共通科目「哲学」に寄せて

来年度の、共通教育の「哲学」は、前期1本、後期1本の計2本。シラバスを書いたので、それに寄せて。政治思想に焦点を当てて、古来からの政治思想のテキストの議論の紹介と検討を行なおうと思う。思想史の講義の標準的なスタイルの一つだ。専門教育ではないの…

「伝統を伝説に変える」 『バーバー吉野』の視点

補講は広々とした化31教室にごく少人数で行いました。私は前日この作品を見ていたにもかかわらず、さらに深く荻上ワールドに感銘を受けました。多少ストーリーに言及しつつ言葉化してみます。この作品では、露骨に2つの系列が対比されます。吉野刈り系列:「…

「哲学」補講は『バーバー吉野』で

水曜日の「哲学」補講で、上記の作品を題材に、「体制」と「社会構成」の問題について考えようと思う。『かもめ食堂』を題材にしようかと思っていたが、同じ荻上監督のこちらの作品の方が講義のテーマとよくマッチするように思われたので、作品変更にします…

中国への思いと和辻の『風土』

私は、中国に昔から惹かれてきた。どうしてだか自分でもわからない。最初に自覚したのは、小学校の頃、パールバック女史の『大地』などの作品に感動したころだろうか。その後、『流れる星は・・』や『大地の子』、『ワイルドスワン』、『その人の・・』他、…