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Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

検索サイト

検索サイトはweb上の情報へのインターフェースをなし、さらにその奥で情報の流れをコントロールできる。すごいことですね。

「(情報検索サービスのもつ公共性を恣意的にゆがめることにより、見過ごせない権力を有する可能性のある)Google」というサトウさんのコメントで改めてそう思いました。
http://blog.tetsuyas.net/2006/06/web.html#comments

しかし、これについての情報倫理的な観点からの研究は、いまのところほとんど存在しないように思います。いろいろ倫理的な問題もありえそうなのに、これはひとえに倫理学者の怠慢です。

技術とビジネスが圧倒的に先行し、人文社会的な研究がまったく追いついていない分野は多々ありますが、これは典型的な領域ですね。

webにおける情報の姿を倫理の立場からいったいどう捉えたらいいのか。これは面白いテーマです。研究方法がなかなか難しそうですが、うまい方法があればこれは意味のある研究になりますよ。

情報そのものにではなく、所有形態にでもなく、情報へのアプローチの仕方によって、なにか倫理的な問題が生じる。
情報操作の問題が明白だけど、情報は本来誰のものであるべきか、インターネットの情報は何のためのものであるべきか、そんな問題が頭をかすめてます。

参考

>http://ndl.go.jp/jp/library/current/no284/CA1563.html