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Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

ガバナンス研究会の「活動」と立て看づくり

ようやく発足一周年を過ぎた情報学部の自主ゼミ「ガバナンス研究会」はとにかく「活動」(H. アーレント)を重視してきました。

この研究会は、もともと私の前任者の学生の卒業論文を、前任者のゼミ員と後任の私が一緒に検討しようという、非公式の卒研ゼミとして、私も入れて2,3人で昨年4月ごろ発足しました。

そのうち、情報倫理やガバナンスに関心を持つ、下級生や院生、他の研究室のメンバーも参加して、卒研以外でも自分の関心のあるテーマで発表したり、私の授業関連の準備会となったり、映画などを鑑賞してディスカッションしたり、学内イベント参加や旅行、カラオケ、各種対抗試合などの主体となって発展してきました。開放的な性格で、コアなメンバーは数人ですが、うっすら参加も入れると20人程度の研究会になりました。

目指すは「活動する研究会」。ただ内輪で書物を勉強するのではなく、自ら発表したり、議論したり、参加したり、身体を動かしつつ考えます。内輪で遊ぶだけではなく、研究会外部の団体、他の研究室、学部の討論会、学内イベント、学外の人、などの場や主体とぶつかったり協力したりすることを通じて、参加の精神を鍛えつつ理解を深める会なのです。

来週末(6月9日)には、学外の人たちにも呼びかけて、「公開ガバナンス研究会」を開催します。(詳しくは、http:www.goverken.info/ 参照)
これを皮切りに、さらに社会的意義を持った活動する研究会を目指します。立て看づくりはその第一歩です。

大学の「活動」を推し量るひとつの目安は学内の「立て看」の量と質にあると思われます。質の高い立て看の乱立する大学は、「活動」の質と量も高く、面白い人材を次々に生み出す大学と見ていいと思います。反対に、立て看を排除して「キレイな」キャンパスを強制したり、活動がないためキレイなままになっている学校からは、管理され「上の人」に言われたことしかできないつまらない学生しか育たないと思います。静大(浜松キャンパス)は、本当に「これから」の状態です。

立て看は「活動参加」のパスポートです。恥ずかしいことに、研究会では一からつくるノウハウがなかったため、資材を買ってきて見よう見まねでつくりはじめました。浜松は風の強い町だから、構造を強化して、頑丈に作らねばなりません。
ガバ研の立て看を学内、市内で見かけたら、ぜひよろしくお願いします。