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Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

「mixi商業化?」の意図と戦略

6月20日付けの「mixi商業化?」エントリに、思わぬ数のコメントが寄せられました。また、kuso2731さんに続きredtail2733さんもこの話題に関連するエントリを立ててくれています。
商業的サービスと公共性の問題、SNSと公共性の関係については、面白い情報交換になっていると思います。ありがとうございます。

私のメール自体の説得力についてのコメントがいくつかあります。そのような論点は、失礼ながら、誰にとってもおそらくたいして意味を持たないと思うのです。私自身もメールの説得力自体を擁護する気はありません。ここでまとめて事情を説明します。

公開したメールにおいて、私が自分の印象を学会や大学の権威で水増ししてぶつけているのは確かです。あのメールが議論として成立していないという指摘はまさにそのとおりです。

私はあの短いメール一つでmixi側を説得するつもりは最初から持っていません(そういう可能性があるとは最初から思えないのですが)。そんなわけで「説得」としての成否について吟味し、コメントしてくれた方には申し訳ないのですが、それは私も意図からずれており、また当のエントリにおいては意味がないと言うしかありません。

メールは、運営サイドの反応からmixiの性格や方向を探り出そうとたものです。と同時に、これをwebで公開して、mixiにおける広告について、公共的言論の土壌形成の可能性について、皆さんの印象や考えをお聞きしたいという試みでした。

エントリの冒頭でそういう問いかけをしたつもりでしたが、誤解的だったとしたらお詫びします。

ただ、私のメールの戦略としての妥当性やそういう戦略の正当性についての議論であれば、別の論点として議論する意味はあるかもしれません。それについては、こちらにコメントいただけばと思います。

今回は、「巨人の前では小人は多少背伸びして大声で質問するくらいなら別に問題はないのでは」程度の判断での一つの試行錯誤なのです。
redtail2733さんの言うように「言いがかり」「クレーマー」として処理されるだけかもしれませんが、それはそれでmixi側は痛くも痒くもないということでしょう。
さらに21日の「続・mixi商業化」では、それでも利用者が何か言うことは、それなりに意味のあることだと論じました。

もちろん、いくらでも別の戦い方、協調の仕方、調査の仕方はあると思いますが。