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浜松市 地下鉄の件

次は、難しい話題だ。これは市の命運をかけた大事業ということになる。やはり地下鉄が欲しい。市役所、繁華街、駅、できたら佐鳴湖天竜川付近、中田島砂丘付近まで、地下鉄ができれば人はスムーズに流れ、各地に文化が育つだろう。街に、場所に応じた個性が生まれる。

地下鉄を作るのは、莫大な予算が必要だし、計画は地質学的な環境にも大きく左右されるから、果たしてそれをこの町に作るべきかどうかは、簡単には判断できない。ただし、これは市と市民の覚悟の問題という要素もあるだろう。本気でこの町を、人が歩き、たまり、流れる町にしたいのかどうか。
ただし、十分に慎重な調査とビジョンに基づいて敷設してもらいたいものだ。まちがっても、利権がらみで計画が侵食されたりすることのないように。これをチェックするのは市民の義務でもある。

ちなみに、市長はあまり地下鉄に乗り気ではないようだ。しかし、「浜北副都心」なんて言ってるが、私としては地下鉄が大事なんじゃないかなーという気がする。なぜなら、浜松市には、副都心どころか都心と言えるような町はまだないのだから。なんにせよ、このあたりは市民のへの説明と十分な議論抜きには進められない話だ。

参考:市長の部屋「浜松市戦略計画2007(案)について」
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/square/room/interview/180919/index.htm

市長はここでライトレール(LRT)についても言及しているが、本気だろうか? 本気ならぜひまじめに検討してもらいたいが、これを使いやすいようにするには、町の設計思想を根本的に見直すことになると思われる。その覚悟と哲学があるのだろうか? 個人的には、LRTは地下鉄よりも好きだ。

以上、自然環境にあわせた都市という観点から、私のアイデアを簡単にスケッチした。今後、さらに地下鉄のラインをどこに設定するか、規模やタイプなど、あるいは各公園のコンセプトや大きさ、土地割りや公共サービスと民間援助などの各論を詰めつつ計画を見直していく必要があるだろう。