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浜松市 市街地 国道と街路の設計

街中についても考えよう。

浜松の町の中心街は、低地である沖積平野?部と洪積台地?の低い台地からなる。この取り合わせは、自転車での通行をやや不便にしている面もあるが、他方でこの町に変化を与えていて面白い面がある。
浜松城などは、さすがにこの地形の機微をよく押さえてよい場所に設置されている。城といえば、天竜二俣川城も必然性を押さえた絶好の場所に作られている。昔の人は、地形をよくみて町を作ったのだろう。

現代の町づくりで、この台地地形をどう生かすか。
難しいところだが、適度な傾斜は歩くにはむしろ変化を与えて快適な面もある。台地へと駆け上がる大通りを(今の東海道かなー? そうでなくともいいのだが、まあこのあたりかな。)でーんと都市の中心にすえる。ここの車どおりを制御して、人がたまり流れる通りになるように援護する。歩道と自転車道をしっかり確保する。言わずもがなだが、現在のように人に道路をくぐらせ、自転車を遠く迂回させる発想は時代錯誤。歩行障害者や老人であったら市を告発してもかまわないと思う。歩行者のために自動車は十分に停止するべきだ。大通りを中心に公共交通機関も十分に充実させる必要がある。

R257やR152の設計思想を根本的に転換する必要がある。簡単に言うと、現状では町を東西、南北に横断するための道になっていて、町を分断すれども結合させてはいない。しっかりした町の大通りあるいはスクエアを設定して、そこに道が流れ込み、またそこから、浜松城や駅、公園、大学などへまっすぐアクセスでき、さらにストレートに、浜名湖天竜川、太平洋などに設けた公共スペースにアクセスできるようにする。
町の横断は、バイパス流し込み町を迂回させるとよい。その意味では、一号線の浜松バイパスは評価できる事業である。ただし、町の南側だけではお話にならないのだが。駅に対する自動車のアプローチも、当然南側からという設定が正しい。なぜわざわざ町を分断するように車を流そうとするのか、この町に訪れたひとはみな理解に苦しむだろう。

ここまでは、浜松市が予算の使い方を誤らなければ、そしてしっかりとした思想に基づいて都市設計を行っていれば、おそらくは実現できたであろうし、これからもまだなんとかなる部分も多々含まれていると思われる提案のつもりだ。どうかな?