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Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

浜松市 市民アカデミー

「社会づくりと言葉」という題で、市民参加のまちづくり、その思想的背景について話した。
http://www.geocities.jp/yoshida_inf/siryo/academ.ppt

静大生に向かって講義するのとは違って、自分の祖父母や親の世代の人たちがメイン、すこし自分と同世代の人がいるという中で、話すのははじめてだった。
しかもおそらく聴衆のほとんどが浜松の市民の方である。
何十年もこの町に住み続けて、この町の変遷を見てきた人たちを前に、外からやってきて1年半程度の自分が、この町のまちづくりについて語る。
これは、たいへん緊張することだった。

だが、図書館のこと、協議会のこと、などなど、生活の中で市政と関わってきた経験を、フロアの方が提供してくれ、また、こちらの話には一つ一つうなずいて受け取ってくれるので、それに力づけられて、最後まで話しきった。

それで、すこし、自分もこの土地の人間になれたような気がした。
なんにせよ、この町で、この町についてもっと考えて関わっていこうと思った。

最後に、感想や意見を書いて提出してもらった。
未来と未定を感じさせる学生のレポートとは違って、ずっしりと重みを感じる文章が多かった。

市や行政の活動については批判的な意見が目立った。
形だけの市民参加になっている、などなど。
ただ、他方で、自分も公共に参加していきたい、そういういみでの豊かな生き方、豊かな社会を目指したいと書いてくれているひとが、何人かいて、講義にこめたメッセージに共感を示してもらえたことが嬉しかった。
「キレる」子供、「隠す」政治家、そういう社会に心を痛めている人がたくさんいることを知った。

自分の中で消化しきれていないけれど、意識の高い市民のひとびとに向かって自分の考えを話したことで、そしてわずかながら言葉を返してもらったことで、自分の中に何かを感じた。
ひとつ確実に言えることは、大学にこもっていては感じられない何かがあるということだ。
当然のことかもしれないが、それを経験として理解することは、大学教員にとって案外難しいことかもしれない。
少なくとも、私にとってはそうだった。

浜松市指定管理者制度導入一覧
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/reform/shiteikanri/itiran.html
公民館や図書館もわずかに含まれているようです。