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Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

豆サラダ

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食べ物の話ならまだ書ける。
今度こそガバナンスにも情報社会にもまったく関係ないが。。

春、エジンバラで、豆サラダに目覚めた! と私は思った。
現地の友人に教えてもらった、石畳の表通り(歩行者天国)に面した小さな「ずっと日曜日」カフェ(写真中央白い正面の店)。
客層は、ヨーロッパ人らしき観光客たち、散歩途中の町の人たち、2,3人の学生仲間。
ほどほどに賑わっていて、ほどほどに空きがあって、ほどほどの大きさで、オープンカフェではないが、町に向かって開けている。
店の人はこちらの邪魔はしないが、聞けば適当に何かと相手になってくれる。
一人でも仲間とでも長時間いられる。
私の好みのタイプのカフェだ。

そこでお昼にしようと思ったが、ちょっと現地の人のようには食べられない。
カフェラテ、スコーン、そして豆サラダ。もうこれで十分。
カフェラテといっても、小さめのジョッキくらいのサイズだし、スコーンはコッペパンのよう。
そしてサラダは、小さめのボールにいっぱいだ。

お店のお姉さんは、それで足りるの? サラダセット(3種類のサラダ)もあるよ。にこやかに、極い(「ごくい」と読む)ことを言う。
しかし、私は何回かのおなか苦しい体験を生かして、頑なに断る。
ビーンズ・サラダ。ザッツ、イナフ」。とかなんとか。
なぜか、少々恥ずかしい。

だが、このサラダが絶品だった。
5種類ぐらいの豆に、コリアンダーリーブスだろうか、香り付けの葉が刻んである。
日本ならさしずめ刻んだ三つ葉がのっているところだ。
豆の種類も、素人目には日本とそう変わりがないようだ。
あまりにうまいので、滞在中毎日このカフェに行って、ビーンズ・サラダとコーヒーなどを楽しんだのだった。

サラダは基本的に好きだ。
たとえば、シーザー・サラダとワインとかの取り合わせもいい。
だが、豆サラダは日本では頼んだことがなかったし、そもそも豆や芋は、そればかりじゃどうもほこほこして食べにくいなあ、というのが私の印象だった。
しかし、そのビーンズ・サラダは、じつはうまかった!

そんなので、小さな味覚革命を体験して帰国した。
で、日本でも機会を見つけて豆サラダを食べてみるのだが、どうもいまひとつだ。
思ったほどだめではなく、それなりに好きになったかもしれないが。
でも、ずっと日曜日カフェの豆サラダにはどうも及ばない。
そんなんで、小さいことだが、豆サラダに関してはなんとなく悲しい日々を送っている。

私の味覚が、その国の風土に合わせて変わっていたのだろうか。
インドに行くと、やけにカレーがうまかったり、北海道に行くとビールがうまかったり。
それとも、浜松でうまい豆サラダを発見できていないだけだろうか。
味覚は不思議だ。
しかも、それは生活満足度に大きく影響する。

あのすばらしい豆サラダをもう一度食いたい~~。