blog2735

Yahoo!ブログ閉鎖によりYahoo!から移行しました。吉田の講義、考察などを書いていきます。

【技術思想論】『ナウシカ』を取り上げます

今日は、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』から考えます。
先週の「博士」では核戦争の話だったので、今週は核戦争後の地球です。

作品はあまりにも有名で、子供でも楽しめますが、技術思想としてはあれこれ検討する材料に溢れています。
今回は特にユートピア思想を追うということで作品の核に設置された「風の谷」に注目します。
まずは、「風の谷」が置かれた「腐海のほとり」という地理的、ないし空間的位置のもつ作品世界における意味について。
つぎに、その位置のもつ作品世界の歴史的意味について。
そして最後に、「風の谷」の内部的構造に着目し、その生活システムの特徴について考えます。
この作品、とくに映画では、「風の谷」は宮崎監督による、技術思想的な1つの解として提示されていると言えます。だから、この作品世界では、来週取り上げる予定の『もののけ姫』とは異なり、善悪がわりとはっきりと示されています。

では、これらの観点を念頭に置きつつ、作品を観て考えましょう。